nissikon

まるごと受け入れてくれる人が、いるんだと気づいた

目次

婚活をしていると、「障害のことをどう伝えるか」という悩みが出てきます。いつ話すか、どう説明するか、どう受け取られるか。気を使いながら慎重に伝えても、そこで終わってしまうことがあります。

だから、「まるごと受け入れてくれる人に出会えるだろうか」という不安は、多くの方が持っています。

「まるごと」とはどういうことか

「障害を気にしない人」という言い方があります。でも、気にしないというのは少し違います。障害は、その人の生活の中にあります。移動のしかた、情報へのアクセス、日常の段取りのつけ方。それらは全部、その人自身の一部です。

まるごと受け入れるというのは、そういった部分も含めて「その人」として見てくれることです。特別扱いでも、感動でも、同情でもなく、ただ一緒にいる相手として接してくれること。

当相談所にご登録いただいたある男性(全盲)は、お相手との時間を経てこう話してくれました。「こんな人がいるんだな、と思いました」と。当相談所が掲げている「まるごと受け入れてくれる相手を見つけましょう」という言葉を思い出されたそうです。

その人自身として認識される感覚

お相手の女性は、視覚障害のことを「扱う」のではなく、一緒にいるなかで自然に受け取っていました。外を歩くときの手引きも、食事のときの細かいやりとりも、特別なことではなく、ふたりの間で成立していたようです。

障害を「乗り越える」という言葉は、よく使われます。でも、乗り越えなければならない壁として見られている時点で、その人はすでに少し別のカテゴリに置かれています。「こんな人がいるんだな」という言葉の中には、そうではない感覚があります。壁として見られていない、ただ一緒にいる相手として見てもらえた、という感覚です。

当相談所では、視覚障害のある方が婚活を始めるところから、こうした出会いに至ってご結婚されるまでをサポートしています。「自分には難しいかもしれない」と思っている方も、まずはご相談ください。

黙って歩いてるのも心地いい、と思える相手に出会った話

目次

婚活で誰かと会うとき、「会話が続くかどうか」を心配する人は多いです。特に初対面に近い相手と過ごす時間は、沈黙が怖くなることもあります。

でも、ある方はこう話してくれました。「黙って歩いてるのも心地いいね、って思えた」と。

この方は全盲で、外出時はお相手に手引きをしてもらっています。

手引きで歩くということ

手引きは、ただ目の代わりをする行為ではありません。ふたりの間に、言葉ではない情報が流れます。歩くペース、立ち止まるタイミング、体重のかかり方。それらが自然に合っていると、一緒にいることそのものが心地よくなるようなのです。あなたにもそんな経験、ありませんか?

この方がお相手と歩いたとき、ずっと話していたわけではなかったといいます。ところどころ黙って歩く時間がありました。でもその沈黙が、苦痛ではなかった。むしろ落ち着いた。

「黙って歩いてるのも心地いいね」という言葉は、そこから出てきました。会話の中身ではなく、一緒にいる時間そのものが安心できる、ということです。

婚活で「会話が続くかどうか」よりも大切なこと

婚活の場では、話題を用意したり、相手を楽しませようとしたりすることに気を使いがちです。でも、本当に相性の合う相手というのは、何かしていなければならない相手ではないことが多いです。

黙っていても苦にならない。それだけで、一緒にいられるという感覚があります。

視覚障害があると、手引きという場面を通じて、そのことがより具体的に分かります。歩くリズムが合う、ペースを押しつけない、立ち止まるときに自然に止まれる。それができる相手かどうかは、言葉を交わす前から伝わります。

なぜそう書けるかというと、結婚相談所での活動で成婚退会(せいこんたいかい。ご成婚のために結婚相談所を退会すること)した全盲の女性も同じことを言っていたからです。

そんなお相手に、あなたも出会ってみませんか。

当相談所では、視覚障害のある方が婚活を通じてこうした相手と出会えるよう、サポートしています。プロフィールの書き方から始まって、移動や待ち合わせの不安、相手への伝え方、デートの段取りなど、具体的なところを一緒に考えていきます。

まずはお気軽にお問い合わせください。

婚活の入口で断られた経験がある方へ──IBJシステムの現実と、当相談所が伝えたいこと

目次

他の相談所から連絡をいただいた

先日、遠方の結婚相談所のカウンセラーの方から連絡をいただきました。視覚障害のある方からご相談があり、自分たちのサービス内容を確認した上でお繋ぎしたい、というお申し出でした。

まず、そうして連絡してくださったこと自体、ありがたいと思っています。「うちでは対応できない」とその場で終わらせるのではなく、受け入れられる相談所を探そうとしてくださっていた。

その方が特に気にされていたのは、「システムを本人が自分で使えるのか」という点でした。これは多くの相談所が最初に感じる疑問だと思います。正直にお伝えします。

IBJシステム、視覚障害があっても使えるのか

当相談所が加盟しているIBJ(日本結婚相談所連盟)のシステムは、ブラウザやアプリを通じて会員自身が検索・申し込み・受け申しを行う仕組みです。スクリーンリーダーを使えば、基本的な操作は自力で行うことができます。

ただし、正直に言います。読み上げがされない箇所がある。タブキーで画面を進んでいく際に使いにくいと感じる部分がある。完全にバリアフリーかと聞かれれば、現時点ではそうではありません。

当相談所では、こうした現状をIBJのシステム開発担当へ少しずつ伝えています。視覚障害のある方が使いやすいシステムに改善してほしい、という声を上げ続けています。すぐに変わるわけではないことはわかっています。それでも、言い続けることをやめるつもりはありません。

婚活の入口にも立てない、という現実

私自身が無料相談で、何度か聞いた話があります。当事者の方から「婚活のスタートラインにも立てない」という声です。

相談に行ったけれど、活動が難しいという理由で断られた。そういう経験をしている方が、実際にいます。

断った側の相談所を責めたいわけではありません。受け入れ方がわからない、サポートできる自信がない、という状況は理解できます。ただ、その結果として婚活を諦めている方がいるとしたら、それは変えていかなければならないと思っています。

当相談所が今できることには限りがあります。「こうすれば受け入れができる」という知識や方法を、できる限り他の相談所にも広めていきたいと考えています。視覚障害のある方の婚活を、特別なことにしない世の中にしたい。それが当相談所の運営の根底にある気持ちです。

このブログにたどり着いているということは、あなたにその気持ちがあるということだと受け取っています。過去に断られた経験があっても、まだ諦めていないということだと思っています。その気持ちを、当相談所はしっかり受け取ります。まずは無料相談でお話を聞かせてください。

あわせて読みたい