全盲

【全盲会員の体験談】お見合い場所選びで大切なこと~ホテルラウンジをおすすめする理由~

目次

はじめに

当相談所で活動中の全盲の会員様から、お見合いについての貴重な体験談を共有していただきました。これは一人の全盲の方が実際に感じたことであり、すべての視覚障害者の方に当てはまるわけではありませんが、これから婚活を始める方、現在活動中の方にとって参考になる情報だと思います。ご本人も「ぜひ他の方の参考になれば嬉しい」とおっしゃっていますので、ここに記させていただきます。

百貨店のランチタイムは想像以上に難しい

結論から申し上げますと、百貨店でのランチタイムのお見合いは、全盲の方にとってかなりハードルが高いとのことです。

具体的な課題として以下が挙げられました:

・混雑による時間の読めなさ
ランチタイムは非常に混んでおり、順番待ちの時間が読めません。お見合いという時間が決まっている約束では、この不確実性が大きなストレスになります。

・スタッフへのサポート依頼のしづらさ
忙しい時間帯のため、スタッフの方々に声をかけることが心理的に難しくなります。順番待ちの紙を発行するシステムの利用、席を確保してから入り口に戻る動線の説明など、サポートを必要とする場面は多いのですが、忙しそうなスタッフに頼みにくいのが実情です。

・1階から目的地までの移動の複雑さ
百貨店の場合、エントランスから目的の飲食店フロアまでの移動が大きな課題となります。エレベーターの位置を探し、目的階に到着してからも店を探す必要があり、これらをお見合い前にこなすのは相当な負担です。

・お見合いへの理解度の違い
一般的なカフェや百貨店の飲食店では、「お見合い席なのですが、お相手はどちらの席に案内するといいですか?」といった相談をするのも気が引けてしまいます。

これらのタスクを自力でこなそうとすると、お見合いが始まる前に気力を使い果たしてしまう可能性があるとのことでした。

ホテルラウンジをおすすめする理由

一方、ホテルラウンジでのお見合いには多くのメリットがあります。

・スタッフの対応の丁寧さ
ホテルのスタッフは接客に慣れており、丁寧で相談しやすい雰囲気があります。お見合いという特別な場面への理解もあり、適切なサポートを受けやすい環境です。

・サポートを依頼しやすい
忙しいランチタイムの百貨店と比べて、ホテルラウンジはサポートを求めやすい雰囲気があります。値段は張りますが、「安心を買う」という意味で、その価値は十分にあると感じられたそうです。

・お見合いへの理解と慣れ
ホテルラウンジのスタッフはお見合いに慣れているため、話がスムーズに進みます。特別な配慮が必要な場面でも、自然に対応してもらえる安心感があります。

移動のしやすさという大きなメリット

ホテルラウンジには、移動面での大きなアドバンテージがあります。

駅直結のホテルの場合:
駅のスタッフに声をかけてフロントまで案内してもらい、その後はホテルスタッフに助力を求めることができます。

駅から離れたホテルの場合:
タクシーでホテルまで行き、ドライバーの方にホテル入り口を教えてもらえば、その後はホテルスタッフにサポートを依頼できます。

いずれの場合も、「フロントにさえたどり着ければ、あとは案内をお願いできる」というシンプルな流れが作れます。これは、複雑な導線の百貨店やショッピングモールとは大きく異なる点です。

同行援護と自力でこなすことのバランス

視覚障害者の方には、移動やお見合い前の準備を手助けしてもらえる「同行援護」というサービスがあります。ただし、お見合いというプライベートな場面では、心理的なハードルを感じる方もいらっしゃいます。

同行援護を利用する場合:
移動やお見合い前の準備の多くの課題は解決できますが、プライバシーに関する心理的ハードルがあります。

自力でこなす場合:
プライバシーは守られますが、工夫が必要で、お見合い前に気力を消耗してしまう可能性があります。

このバランスの中で、プライバシーを確保しつつ、適切に周囲のサポートを受けられる環境として、ホテルラウンジは最良の選択肢だと感じられたそうです。

「自力でこなす」といっても、実際には要所要所で様々な人に頼ることになります。大切なのは、「適切に頼れる環境かどうか」だということです。

お見合い前の時間を穏やかに過ごすために

ご本人が最も強調されていたのは、「お見合い前という緊張する時間をいかに穏やかに過ごすか」という点でした。

周囲の人に聞いて切り抜けることは可能かもしれませんが、それではお見合いが始まる前に疲れてしまいます。人の力を借りやすい環境、つまりサポートを求めやすく、適切に対応してもらえる場所を選ぶことが、お見合いの成功にとって非常に重要だと痛感されたそうです。

おわりに

これは一人の全盲の方の体験談であり、すべての方に当てはまるわけではありません。しかし、お見合い場所を選ぶ際の一つの視点として、大変貴重な情報だと思います。

視覚障害をお持ちの会員様が、少しでもリラックスしてお見合いに臨めるよう、当相談所としても場所選びのアドバイスをしっかりとさせていただきたいと思います。

この情報が、婚活中の視覚障害者の皆様にとって、少しでもお役に立てれば幸いです。


※この記事は会員様ご本人の了承を得て掲載しています。

視覚障害者と結婚や恋愛について生の声!

(2025年1月16日リライト)

目次

今回、生の声としてインタビューに応じてくださったのは39歳の一郎さん(仮名)です。
現在はお付き合いしているお相手がいて、その経緯などをご紹介しますので参考になればと掲載を快諾してくださいました。

全盲となった頃

一郎さんは弱視だったところ10年ほど前に全盲となりました。
3〜4年はかなりメンタルが落ちていましたが、新型コロナウイルスが人とのつながりを強く意識する契機となり、不安感や心細いような気持ちから、結婚を考えたと言います。

積極的に行動

ここからが一郎さんの持ち味なのだと思いますが、人とつながろうと積極的に行動に移します。
ランニングを始め、仕事以外にもメールやLINEをする人ができました。

すると気持ちまで変化するのを感じたと言います。
そして、伴走者の方と恋仲に。

こうやってお付き合いしました!

そんな素敵な展開には、どうしたら持っていけるのでしょうか?
その要因はどんなところにあるか聞いてみたところ、次の2点をあげてくださいました。

  • 相手の話を聴くこと
  • 自己開示

このふたつをバランスよく、聞きすぎず、話しすぎずでお互いに気持ちの良いコミュニケーションを心がけていたそうです。

お互いに快い関係を

それから特に、意見が自分とは違う場合でも、相手を尊重しつつ「自分はこう思う」ということも相手にしっかり伝えるようにしているそうです。
そうすることで、お互いに快い関係を築き上げて行ったとのこと。

あなたにもタイミングが来る

また、結婚や恋人探しを周りからすすめられたこともあったそうですが、そのときは自分のタイミングではないと感じたそうです。
そんなときは自分の内なる声を大切にしてあげて良いのではないでしょうか。

自分から行動すること

そして、そろそろ良いかなと感じたら、周りに伝えるところから初めてみると良いかもしれません。
一郎さんが言っていました。「自分から行動することが大事だと感じました」と。

一郎さん、この度は貴重なお話をありがとうございました。

視覚障害者向けオンライン婚活パーティー開催します

ところで、彼と話して良い刺激を受けました。
今度zoomを使って視覚障害者専用のオンライン婚活パーティを開催することにします。
いち早く日程をお知らせしますので、興味のある方はぜひLINE公式アカウント「全国視覚障害者結婚相談所」にご登録ください。

LINE公式「全国視覚障害者結婚相談所」https://lin.ee/XWarVoI